活動報告

国土交通大臣政務秘書官・公明党幹事長•元国交大臣秘書を訪問

2024.09.20
報告者:日本足場会 安全技術委員会

2024年9月9日、日本足場会・星山代表理事と、安全技術委員会のメンバーは、斉藤鉄夫国土交通大臣政務秘書官の城戸一興氏、公明党幹事長・石井啓一元国交大臣の秘書である杉戸研介氏を訪問しました。

本年度より設置された安全技術委員会では、足場業界全体の発展と成長を目指し、さまざまな施策を検討しています。今回の訪問では、足場業界が直面している課題を共有し、解決に向けた施策の検討を進めるために、関係各所から貴重なご意見を頂戴しました。

足場業界の現状と課題

  1. 労働災害の増加
    現場環境の安全確保が不十分なケースが見られ、安全対策が軽視されている元請会社や足場工事会社が存在することが課題となっています。
  2. 技術継承の困難さ
    高齢化や外国人労働者の増加により、短期雇用が技術の継承や施工品質に影響を与えています。さらに、くさび式足場に対応した資格制度がなく、現行のとび一級技能士の資格も実務に即していない状況です。
  3. 物価高騰による影響
    資材の価格高騰にもかかわらず、足場工事の価格転嫁が進まず、職人の賃金が適正に反映されていないため、業界からの離職が進んでいます。これは建設業界全体の構造的問題とも関連しています。

課題解決に向けた施策案

左から、同席いただいた三國様、城戸秘書官、杉戸秘書

右から星山代表理事、小川常務理事、榎本副代表理事、大津理事

  1. 優良足場工事会社の認定制度の導入
    日本足場会が優良足場工事会社を認定する制度を設け、安全で信頼できる施工を提供する企業を増やすことで、不適切な施行を行う企業が目指すべき目標となり、業界の魅力向上を図ります。
  2. くさび式足場資格の導入
    実際の現場で主流となっているくさび式足場の資材を用いた資格制度を新たに導入し、安全基準の統一と技術者のスキル向上を推進します。これにより、安全で安心な建設現場の構築を目指します。
  3. 価格ガイドラインの策定
    全国的な価格ガイドラインを策定し、無理な低価格での受注を防ぎ、安全性を損なわない現場運営を実現します。

これらの施策について意見交換を行い、今後の改善策をさらに練り上げていく予定です。